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2009年7月26日 (日)

MW原作。

先日、映画でみたMWの原作マンガを読みました。

あれが30年以上も前に、しかも「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」などを書いた手塚治氏が描いたんだ、と思うとショックというか、恐いとうか、すごく複雑な気分になりました。

時代背景だな、と思うのはやはりまだアメリカを批判的には描ける時代ではなかったのか「あの国」と表現されていることや、同性愛も日本ではまだタブーだったことなど、今ではある意味当たり前になっていることの表現の自由が出来ないもしくはしにくい時代だったことがわかります。

そして私達の目には見えない所で秘密裏に隠されてきた軍事的な「何か」がもしあったら、こういった事件は起こり得るのかもしれないな、とリアルに思えてしまいました。実際今になって明らかになってきている第二次世界大戦の新事実とかありますもんね。

もちろんマンガなので本来だったら主人公の結城がそんなに簡単に誘拐した女性に扮装できたり、双子でもないのに結城と結城の兄の区別がまったく付かないはずもないし、マンガならではのムチャクチャも満載ですが、逆にその非現実的な部分がMWにまつわる人間ドラマに妙なリアリティを与えているような気もしました。

映画はより現在の社会設定にあわせてあり、原作のように無理なキャラクター設定もあまり無かったのでより入り込めて見ることが出来ましたが、原作のあんなに無茶なのに自分の周りからものすごくはなれたところで起きるかもしれない恐さを感じる感覚ははまた別モノで映画を観たあとでも、もちろん映画を観る前に読んでも楽しめる一冊(文庫で2冊ですけど)です。

でも、読み終えての率直な感想は「やっぱり手塚治ってすごいなぁ。」に尽きますね。

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